ライトオンは月次動向の発表が迫り後場一段ジリ高

2012年5月21日
 ライトオン<7445>(東1)は21日の後場一段ジリ高となり、693円(72円高)まで上げた後も680円前後で堅調。前週末の1円高から大きく出直る相場になった。毎月22日から23日頃に月次動向の発表(20日締め)を予定し、期待が広がっている。前回発表の4月の売上高は既存店が前年同月比9.7%増、全店も同9.6%増となり、ともに12月から5カ月連続増加となり好調だった。

【銘柄診断】東京エレクトロン デバイスは増益転換、投資指標はことごとく割安

2012年5月21日
銘柄診断 東京エレクトロン デバイス<2760>(東1)は昨年11月10日の12万5000円を起点に上昇に転じ、今年3月27日には15万2900円の高値を示現した。現在はその調整局面だが、チャート的には2段下げパターン。

 前2012年3月期は経常利益23億3200万円と前々期比20.7%の減益に見舞われた。しかし、今2013年3月期の経常利益は27億円と15.7%の増益転換が想定されている。家電業界の不調で民生機器向け半導体製品の売上については伸び悩む見通しだ。

 代わってコンピュータシステム関連事業が伸びる。クラウドコンピューティングの更なる普及を背景としたデータセンターの利用拡大等に対し、高付加価値製品やソリューションの提供を強化する方針だ。

 前3月期の受注残高も半導体及び電子デバイス事業は前年同期比13.8%減少するが、コンピュータシステム関連事業は同9.5%増を確保している。ローリング方式による3ヵ年計画では2015年3月期に経常利益48億円の確保を目指している。

 配当利回りが4.9%に達しPBRは0.6倍、さらにはPERも8.7倍と、投資指標はことごとく割安である。

小津産業は来期も利益続伸が有力に、アグリ分野の展開が期待材料

2012年5月21日
 小津産業<7487>(東2)は21日、27円高の1297円まで上げて4営業日続伸している。4月2日に1363円の昨年来高値に買い進まれた。以後も高値圏で頑強な動きを続けていたが、5月に入り一段水準を落としての値固め場面に入っている。

 今2012年5月期は営業利益4億2000万円(前期6400万円の損失)と大きく黒字に浮上する見通し。不織布は海外向けは、今5月期スタート当初は光学機器、エレクトロニクス産業向けに堅調な滑り出しを見せた。

 しかし、タイの洪水被害の影響により需要先各社の生産が停滞、後半の売上げが低調に陥った。だが、販売費の減少で利益は増加する。タイの洪水被害が一巡するため、来2013年5月期は主需要先である輸出関連企業の業績持ち直しが想定されており同社にとっての環境は明るい。

 不織布テープの中に種子を封入したシーダテープで種まきを行うアグリ分野では、北東北、北海道地方および九州地方で引き続き販売が好調で、今後の期待材料として注目される。来2013年5月期業績への関心が強まりそう。

サンリオは自己株式取得で売り方の買い戻しが先行し急反発

2012年5月21日
 サンリオ<8136>(東1)は21日、153円高の2840円まで上げて5営業日ぶりに急反発、前週末18日ザラ場につけた年初来安値2672円から底上げしている。同社株は、5月15日に発表した今3月期業績で、純利益の減益転換を予想し、市場コンセンサスを下回ることが響いて年初来安値まで500円超幅の急落となったが、前週末18日大引け後に、今度は自己株式取得を発表、売り方の買い戻しが先行し下げ過ぎ訂正期待の買い物が増勢となっている。

 自己株式取得は、経営環境の変化に対応して機動的な資本政策の遂行を可能とすることを目的にしている。取得株式数の上限を40万株(発行済み株式総数の0.5%)、取得総額を10億円、取得期間を5月21日から6月29日までとして実施する。

 一方、同社の今期業績は、北米・南米地域などで営業強化し、主力キャラクターの「ハローキティ」のライセンス事業が、好調に推移することなどから続伸を予想、営業利益は191億円(前期比1%増)と連続して過去最高を更新するが、純利益は、税制改正などで法人税等が増加することから122億円(同15%減)と減益転換を予想、市場コンセンサスに40億円強未達となった。

 このため株価は、年初来安値まで急落したが、下値では大きく売り長となっている信用好需給を手掛かりに下げ過ぎ訂正期待の打診買いも入ってきた。リバウンド場面では売り方と買い方の攻防が激化しよう。

東武鉄道は明日の「東京スカイツリー」開業を前に5日ぶり反発

2012年5月21日
 東武鉄道<9001>(東1)は21日の14時現在385円(5円高)。小幅高だが、前売買日までの4日続落・安値更新からは堅調反発となっている。グループ企業が運営する「東京スカイツリー」及び「タウン」が明日22日開業。前週末の日本経済新聞では、東武が見込む「ツリー効果」は15年3月期までの3期累計で117億円になり、今期(2013年3月期)の営業利益は前期比15%増の375億円の見通しだが、9%程度をツリーの効果が支えることになりそうだ、と伝えられ、見直す動きが出ている。

【注目銘柄】富士通ゼネラルは夏の節電人気先取りで連続最高純益を買い直し高値更新

2012年5月21日
注目銘柄 富士通ゼネラル<6755>(東1)は21日、後場に前日比マイナスでスタートするなど上げ幅を縮めているが、前場は、24円高の693円と急反発し4月27日につけた年初来高値688円を更新した。

 国内の全原子力発電所の運転停止に気温の上昇が加わり、夏の節電需要拡大を先取りする関連株買いが高まっており、同社の今3月期業績が、連続して過去最高純利益を更新することを見直し割安株買いが再燃、売り方の買い戻しも交錯している。

 同社は、節電関連の有力株の一角に位置し、昨年夏は省エネ型エアコンが、エコポイント制度の追い風も受けて販売を伸ばしたことから、前期業績を昨年7月、10月と2回も上方修正した。

 今期は、第2四半期累計業績は、この国内販売の反動減から減収減益を慎重に予想したが、通期業績は、海外向けのエアコン販売の続伸などから増収増益と予想、純利益は、85億円(前期比64%増)と前期の過去最高を大幅に更新するとともに、市場コンセンサスを約2億円上回る。

 株価は、前期第3四半期の低利益進捗率業績を嫌って年初来安値421円と売られたが、今期業績の連続最高純利益予想で窓を開けて年初来高値まで6割高して高値もみ合いを続けてきた。PERは8倍台と割安であり、売り長で逆日歩のつく信用好需給もフォローして上値追いが続こう。

「政治生命」と「生活防衛意識」をテンビンにかけると・・・?=浅妻昭治

2012年5月21日
■100円ショップ株に再浮上の目

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー やっぱり「1%」と「99%」の攻防のようである。リーマン・ショックまでは、1%の富裕層が主導権を握り99%の富を独占したが、サブプライムローン・バブルの破綻この方、「1%」の限界生活者の反乱が世界各地で起こった。中東では、「反独裁」で長期軍事政権がドミノ倒しとなる「アラブの春」が吹き募り、ギリシャでは、「反緊縮」、「反格差」で、連立協議が頓挫して再選挙が不可避となり、フランスでは、現職大統領が決戦投票で敗れ、ドイツでは、州議会選挙で連立与党が大敗した。

 この「1%」の反乱の行く着く先は不透明として、ギリシャのユーロ圏離脱も観測されて、ユーロ安、株安が世界中に伝播した。5月18日から始まった主要8カ国(G8)首脳会議では、財政の健全化と経済成長の両立を目指す方針で一致したと伝えられたが、そんな妙案があるものかどうか、またまた今週のマーケットで試されることになるはずで、「トンネルを抜けたらまたトンネル」となる懸念ばかりが強くなる。

 日本も、この政治状況では世界の趨勢と肩を並べているといえる。毎年、首相の顔が変わって、衆議院と参議院の多数派が異なる「ねじれ現象」が解消せず、何も決められない、誰も責任を取らない政治状況が常態化しているからである。野田佳彦首相は、消費税引き上げに「政治生命」をかけると不退転の決意を強調しているが、野党から「財務省のマインドコントロール」と攻撃されるのを目にし耳にすると、「一将功成りて万骨枯る」ならぬ「一省功成りて万骨枯る」ではないかという疑いに現実感が深まる。

 ということは、国会も会期末、野田首相が「政治生命」を強調すればするほど、「1%」の「反緊縮」意識とのギャップが広がることになる。いわば「政治生命」と「生活防衛意識」の攻防の激化である。野田首相が、仮に民主党内の反増税派や与党の自民党の取り込みに成功したりすれば、生活防衛意識は頂点に達することになる。この生活防衛意識の高まりは、株式相場的には関連株の出番につながることは間違いなく、この最右翼株として注目したいのが「100円ショップ」株である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

【銘柄診断】新田ゼラチンは続落のあともみ合い、利益確定売りと直近IPO株買いが綱引き

2012年5月21日
銘柄診断 新田ゼラチン<4977>(東2)は21日、17円安と売られたあと一時、15円高の693円と3営業日ぶりに反発するなど、前週末18日終値を挟みもみ合いが続いている。同社株は、今年5月10日につけた上場来高値758円から10%強の調整をしたが、全般波乱相場下で上値のシコリが相対的に小さい直近IPO(新規株式公開)株が、消去法的に選好され、この一角に位置する同社株も割安歴然として買い再燃となっており、利益確定売りとの綱引きが続いている。

 同社株は、昨年12月20日に公開価格500円でIPOされたが、公開価格が仮条件の下限で決定され、資金吸収額も20億円超と比較的大規模だったことが嫌われ、初値を公開価格を下回る462円でつけ、いったん507円まで買い直されたものの、上場来安値405円まで売られるなど低調な推移が続いた。

 ただ前3月期第3四半期業績が、上場時予想の3月通期業績に対して順調な利益進捗率を示し、中国での合弁事業展開を発表したことなどから、底上げに転じて公開価格を回復し、今3月期業績の続伸予想・連続増配予想で最高値まで上値を伸ばした。

 業績は、国内シェア50%のゼラチンが、国内食品向け、米国畜産食品向けに好調に推移、今期経常利益は21億円(前期比4%増)、純利益13億7000万円(同0.4%減)と予想、配当は12円(前期実績10円)を予想している。PERは7倍台と割安であり、リバウンド幅拡大も想定範囲内となる。

ソフトバンクは出資先のアリババ・グループの株式公開観測で高い

2012年5月21日
 ソフトバンク<9984>(東1)は21日の後場一段高となり、2355円(56円高)をつけたあとも2340円(41円高)前後で堅調。一部で、中国の電子商取引の大手アリババ・グループのIPO(株式公開)観測が伝えられており、ソフトバンクは、米ヤフーとともにアリババ・グループの株主のため、期待が広がった。一説では、アリババ・グループは米ヤフーに対し持ち株の買い取りを打診し合意したとも伝えられた。

ミクシィは高い!フェイスブックの話題が上場でヤマ越え競合懸念も陳腐化

2012年5月21日
 ミクシィ<2121>(東マ)は21日の後場、一段高となり、16万7800円(7600円高)まで上げた後も16万6000円前後で堅調。米国で18日に株式を上場したフェイスブックの競合銘柄と位置づけられ、このところ下げ基調だったものの、フェイスブックの話題が上場によってヤマを越えたとの見方で競合懸念も陳腐化し、反動高を狙う買いが入っている。交流ゲームで問題視されている「コンプリートガチャ」にも関連するものの、これも、消費者庁が18日に景品表示法違反に当たるとの見解を示したと伝えられ、ひとまず出尽くし感があるようだ。